1. 子どもに優しいデザイン
- 明るく楽しい雰囲気: 壁や床にカラフルなデザインや動物、キャラクター、自然をモチーフにしたイラストを取り入れると子どもが親しみを持てます。
- 目線の配慮: 子どもの目線に合わせた高さに装飾や案内サインを設置すると、安心感を与えられます。
- 遊び心のある空間: 待合室に絵本やおもちゃを用意した「キッズスペース」を設け、待ち時間を楽しいものにします。同時に感染症対策にも配慮します。
2. プライバシーと安心感の確保
- 予防接種や感染症エリアの分離: 健康な子どもが通院するエリア(予防接種、健診)と、感染症の子どもが通院するエリアを分けて、感染リスクを低減します。それに対してスタッフの動線は分断されすぎないよう動きやすさも考えます。
- 診察室の防音性: 防音シートを用いるなど、子どもが泣いたり騒いだりしても、他の部屋に音が漏れにくい設計にします。
3. 親子で過ごしやすい待合室
- 親子のためのスペース設計:
- 子どもと親が一緒に座れる広めの椅子やベンチを用意します。
- ベビーカーや自転車が置けるスペースを確保します。
- 配慮のある照明とインテリア: 柔らかな間接照明を取り入れ、リラックスできる空間にします。
4. 動線の工夫
- スムーズな受付と移動: 受付、待合室、診察室の動線をシンプルにして、迷わず移動できるようにします。
- 分かりやすい案内サイン: 色やイラストでエリアを分け、親子が直感的に行動できるよう配慮します。
5. 安全性の確保
- バリアフリー設計: 段差をなくし、広い通路を確保してベビーカーや車椅子での移動がスムーズに行えるようにします。
- 素材の選定: 床材は滑りにくく、傷がつきにくいものを選び、扉はゆっくり閉まるものを選ぶなど、子どもの安全に配慮した設計を行います。
- 手洗い場の設置: 子ども用に高さを調整した手洗い場を複数設け、衛生管理を徹底します。
6. 診察室と処置室の工夫
- 親子で入れる広さ: 診察室は親子が一緒に入っても窮屈にならない広さを確保します。
- 安心感のある内装: 診察室や処置室も落ち着いたデザインにし、子どもがリラックスできるようにします。
- 親の同席エリア: 処置室に親が同席できるスペースを設けて、子どもが安心できる環境を作ります。
7. 感染症対策
- 空調と換気: 効率的な換気システムを導入し、感染症リスクを軽減します。
- 仕切りの設置: 感染症が疑われる子どもが待機できる「隔離待合室」や「個別の診察室」を用意します。
8. 多目的トイレと授乳室
- 多目的トイレ: オムツ替え台や子ども用便座を備えた多目的トイレを設けます。
- 授乳室: 面積に余裕があれば、プライバシーを確保した授乳室を待合室の近くに設置し、親が安心して利用できる環境を整えます。
9. デジタル化の活用
- デジタルサイネージ: 待合室で子ども向けのアニメや教育的な映像を流すことで、退屈を防ぎます。
- オンライン予約システム: 待ち時間を短縮するための予約システムを導入すると、親子にとって便利です。
10. 温かみのあるスタッフスペース
- スタッフも子どもや親に安心感を与える役割を担うため、リフレッシュできる休憩スペースを確保しておくことも重要です。ロッカーと休憩できるテーブルや椅子を置き、面積に余裕がある場合は給湯設備を設けます。
小児科医院の設計では、子どもの不安を取り除く工夫をしつつ、親が過ごしやすい環境を提供することが大切です。また、安全性や感染症対策を徹底することで、信頼される施設を目指します。
小児科医院の施工事例
〈東京都杉並区〉小児アレルギークリニック 設計施工
〈東京都世田谷区〉小児科医院工事 設計施工